「第39回 複合材料セミナープログラム」 2026年2月20日(金)
 
主催者開会ご挨拶 -------------[10:00-10:05]
 
1. PAN系炭素繊維の現状と将来 -------------[10:05-10:50]

地球環境問題への世界的な関心の高まりに伴い、炭素繊維の役割はますます重要となっている。軽量かつ高強度という特性を活かし、航空機、風力発電、燃料電池車などへの応用が進んでいる。本講演では、市場動向や用途の観点から、PAN系炭素繊維の現状と将来展望についてご紹介する。

東レ株式会社
上席執行役員 複合材料事業本部長
吉山 高史 氏

 
2. ピッチ系炭素繊維の現状と将来 -------------[10:50-11:35]

ピッチ系炭素繊維は、原料性状や製法により、結晶構造を異方性から等方性まで幅広く制御することができる。そのため、炭素繊維に付与される機能は多岐にわたり、それぞれの特徴を活かして半導体、車両、航空宇宙をはじめ様々な分野で使用されている。
ピッチ系炭素繊維の特徴や今後期待される分野への展開について紹介する。

大阪ガスケミカル株式会社
CF材料事業部 研究開発部 部長
竹内 敬一 氏

 
3. 中国とインドにおける炭素繊維の市場動向 および自動車業界でのグローバル炭素繊維市場動向 -------------[11:35-12:20]

アジアの人口大国である中国やインドでは、炭素繊維業界も活況を呈している。特に中国では風力発電ブレードをはじめ多岐に亘る分野で需要が増加しているほか、リサイクル専業メーカーの参入もみられる。自動車業界においては、CFRPをボディに採用していたBMWの「i3」生産終了以降、自動車向けの需要に陰りがみられるが、今後採用拡大の兆しはあるのか。
本講演では注目地域である中国とインドの市場動向、および自動車業界での炭素繊維需要の動向を紹介する。

株式会社富士経済
モビリティ・ソリューション事業部
白川 菜央 氏
主任 佐藤 浩司 氏

 
休 憩 -------------[12:20-13:20]
 
4.素材産業の国際競争力強化に向けた産業政策 -------------[13:20-14:05]

GX、DX、経済安全保障など、素材産業をとりまく環境変化や課題を踏まえ、経済産業省で進めている産業政策を紹介する。その中で、EUにおけるELV規則案(※)における炭素繊維を巡る動向についても紹介する。
※End-of-Life Vehicle Directive:使用済み自動車の廃棄やリサイクルに関するELV指令を改定・強化し、自動車産業の新たな循環型経済の推進を目指すもの

経済産業省 製造産業局
素材産業課 革新素材室 室長
山田 純市 氏
 
5.炭素繊維のサーキュラーエコノミー実現にむけた川中産業 -------------[14:05-14:50]

ELV指令で炭素繊維が取り上げられた背景には、リサイクルの困難さへの不安もその一つ、と見られている。国内外で様々なリサイクルの取り組みが進むものの、回収が中心で、再利用は十分とは言えない。サーキュラリティを実現し、サーキュラーエコノミーの確立が求められる。
今後進むべき取り組みについて、そこで期待される川中企業との連携を交え紹介する。

金沢工業大学 教授
革新複合材料研究開発センター所長
鵜沢 潔 氏

 
休 憩 -------------[14:50-15:05]
 
6. 炭素繊維の健康影響懸念を避けるために、戦略例 -------------[15:05-15:50]

炭素繊維に限らずあらゆる物質が「100%安全である」とはいえない。しかし科学的なエビデンスを積み上げることで物質に対する理解が深まり、使用にあたっての適切な対応が可能になる。
炭素繊維を含めた産業材料の健康影響に関するこれまでの研究に加え、炭素繊維の健康影響懸念を避けるための戦略例を示したい。

ナノテクノロジー標準化国内審議会
環境・安全分科会 主査
岐阜大学 名誉教授
岩橋 均 氏

 
7.サステナブルな自動車を目指して~自動車会社のCE取り組み~ -------------[15:50-16:35]

カーボンニュートラル(CN)とサーキュラーエコノミー(CE)はサステナビリティの重要な要因であり、その高次元での両立は地球環境への貢献のみならず、企業価値の向上にも寄与する大事なことである。本講演ではサステナブルな自動車を見据えて、特に最近話題のCEを中心に規制/制度や取組技術について概要を解説する。

本田技研工業株式会社
コーポレート戦略本部
渉外・広報統括部 渉外部
チーフエンジニア
堂坂 健児 氏

 
主催者閉会ご挨拶 -------------[16:35~16:40]
懇親会 -------------[16:50~18:50]
 

主催:日本化学繊維協会炭素繊維協会委員会
協賛予定(50音順):(一社) 強化プラスチック協会、(一社)繊維学会、(一社)先端材料技術協会、(一財)素形材センター、炭素材料学会、(公社)日本材料学会、(公社)日本セラミックス協会、(一社)日本複合材料学会