炭素繊維業界の発展に貢献することを目的に、日本化学繊維協会炭素繊維協会委員会は 1978年に炭素繊維懇話会として発足しました。その後、1988年の炭素繊維協会に改称、2014年に日本化学繊維協会との統合を経て、現在は日本化学繊維協会の内部組織として、炭素繊維産業の健全且つ持続的な成長を積極的にサポートし続けております。
炭素繊維は1970年代に工業化に成功し、「軽くて強い」という特長を生かし、幅広い用途で使用されてきました。特に、航空機の構造部材やエンジン部材、風力発電ブレードの大型化のための補強材、更には自動車に用いられる天然ガスタンクや水素タンクの補強材など、現在では各分野にて、新時代の環境対応等を見据えた産業の深化を下支えする、不可欠な素材となっております。
炭素繊維協会として、炭素繊維をより多くの方に「安全」かつ「快適」にご使用いただくため、普及活動や国際標準化の推進等を通じ、炭素繊維業界の健全な発展に取り組んでいくとともに、2030年までの国際開発目標 「持続可能な開発目標(SDGs)」 や日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの達成に貢献してまいりたいと思いますので、引き続き 変わらぬご理解とご支援を賜りますよう よろしくお願い申し上げます。
2022年7月
炭素繊維協会委員会
委員長 松尾 弘樹