2023年分について統計資料を集約し、集計表として公開した。
2023年の炭素繊維出荷量は前年比26.6%減の18,249トンと大幅に減少、また2年ぶりに減少に転じた。出荷量が2万トンを割ったのは2014年以来9年ぶり。また期中では上半期、下半期いずれも2桁減となった。過去5年間の増減推移は下記の通り。
出荷量伸び率の推移
年 | 2019年 (H31・R元) |
2020年 (R2) |
2021年 (R3) |
2022年 (R4) |
2023年 (R5) |
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伸び率(%) | 0.5 | ▲17.0 | 15.9 | 3.9 | ▲26.6 |
出荷量の推移(トン/年)
分野別でみると国内が1.2%減であったのに対し、輸出が30.8%減と大幅に減少した。国内は航空宇宙用がコロナ前の水準には及ばないものの90.6%増加したが、スポーツ用が24.2%減、産業用が10.8%減となった。輸出はコロナ禍で航空機向けが不振であった航空宇宙用が34.7%増と2年連続で増加したが、スポーツ用が21.6%減、産業用が38.7%減となった。
輸出比率は80.8%と前年から5.0ポイント低下した。